ジェリーゼリーブログ

2024年6月23日(日)

【週刊近況報告】最近読んで面白かった本(2024/6/23)

 こんにちは!今回は最近読んで面白かった本の感想記事です!


●最近読んだ本の感想
 『クジラの歌を聴け』田島 木綿子

 哺乳類の繁殖戦略についていろいろ解説している本です。著者はクジラの研究をされている方のようなので、クジラ類の話も多いですが、それ以外の陸上哺乳類の話もたくさん載っています。

 オスがメスにアピールするための様々な求愛行動!確実に子を残すための交尾の戦略!胎盤を使った哺乳類のメスの繁殖戦略!親からいっぱいエサをもらって生き延びるための子供の戦略!…といったことが、様々な哺乳類について語られていて、とても面白いです。私が印象的だったのは、逆子で産まれてくるイルカの話。よくよく考えて見ればわかることかもしれないんですが、哺乳類は水中で呼吸できないので、生まれたらまず呼吸確保することが大事!!という観点が完全に私の中で欠落していたので、目からウロコ!でした。他にもクジラ、シャチ、イッカク、ラッコなどの海の哺乳類の他、ゴリラ、オランウータンなどの霊長類や、ヤギ、ウマなどの草食動物、変わり種ではカモノハシなど、様々な哺乳類について色々と書かれています。さらに、哺乳類の共通知識である「胎盤」や「哺乳」についても説明されていて、哺乳類全般の知識が深まります。楽しい!

 いろんな動物について面白く読みやすく書かれているので、動物全般、特に哺乳類が好きな方にオススメです!

【書誌情報】
『クジラの歌を聴け 動物が生命をつなぐ驚異のしくみ』著者:田島 木綿子 / 出版社:山と溪谷社 / 発売年:2023


●最近読んだ本の感想
 『ヨゾラ物語ファイル オンボロボットは泣かない』藤 真知子

 ロボットをテーマにした短編小説集です。おそらく児童文学で、どの話も作者の優しさが感じられる素敵な物語集でした。

 ロボットと人間の共生が描かれた作品が多く、ロボット達のひたむきさ、純粋さ、不器用さが心をうつ作品が多いです。特に、表題作の『オンボロボットは泣かない』や『野良ロボットの森』は涙が溢れました。

 AIの発展がめざましい今、AIやロボットとの向き合い方について、改めて考えさせられます。もしも現実のAI達も、この本で描かれたロボット達のように、ひたむきで、純粋で、そして温かい感情を持っているとしたら?でも逆にそうではなかったとしたら…?昨今のAIは、私が昔思い描いたドラえもんのようなロボットとは違って人間と同じような感情なんてないかもしれないし、でももしかしたら今後そういった感情をもつこともあるかもしれない。あるいは、人間とは全く違った感情や意志のような何かが発達するかもしれない。現在のAIやロボットは基本的に「道具」でしかないけれど、私はこれから、彼らとどう向き合っていくべきなんだろうなぁ…とぼんやり思いました。

【書誌情報】
『ヨゾラ物語ファイル オンボロボットは泣かない』著者:藤 真知子 / 出版社:ポプラ社 / 発売年:2022


●最近読んだ本の感想
 『タコのはなし』池田 譲

 大きな脳をもつ無脊椎動物、タコについてのいろんなことが書かれた本です。内容はおもに、タコの感覚や、タコの一生、タコの知性や社会性について。あとは人間との関わりについても書かれています。

 タコが賢い動物であることは、いまとなっては常識(?)ですが、彼らがどういう風に世界を認知して暮らしているのか?ということなどに興味を持って、この本を読みました。印象に残っているのは、タコは脊椎動物と同じような「目」が発達していますが、脊椎動物の目とは構造が少し異なり、いわゆる「盲点」が存在しないスマートな構造になっているということ。我々脊椎動物とは違う進化の流れで、似たような目の構造にたどり着いたことも面白いですし、その構造が少し異なることも面白いです。進化の妙ですね~!あと、「比較的視覚に重点をおいた認知をしているけれど、全く新しいモノを認知するためには、視覚だけでなく触覚も必要になってくる」とか、「腕にも視覚がある」とか、興味深い話がいっぱいでした!!

 これ1冊でタコのことをいろいろ知ることができますし、カラー写真も結構あるので、タコに興味がある方にオススメです!脊椎動物の流れとは異なる、もう一つの「知性」として、私は今後もタコやイカなどの頭足類に注目していきたいです!見た目も可愛いしな!

【書誌情報】
『タコのはなし その意外な素顔』著者:池田 譲 / 出版社:成山堂書店 / 発売年:2022

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カテゴリ:週刊近況報告/読んだ本の感想リスト