ジェリーゼリーブログ

2023年12月23日

【週刊近況報告】サカバンバスピスが出てくる本を読んだ

 こんにちは!今回の内容は『オルドビス紀・シルル紀の生物』という本の感想です。
 もう明日はクリスマスイブですねー。でもなんか、今年は全然、年末感がないです。仕事とかは例年通りなんですけど、やっぱ暖かい日が多かったからかなー。


●最近読んだ本の感想
 『オルドビス紀・シルル紀の生物』土屋 健

 2023年、ネット上で一時期話題となった「サカバンバスピス」をご存じでしょうか。彼らは、この本のタイトルにある「オルドビス紀」に生きていた古生物です。この本はオルドビス紀と、その次の時代のシルル紀に生きた生物について紹介している本になります。久しぶりに再読しました!

 オルドビス紀はカンブリア紀の次の時代で、だいたい4億8500万年前から4億1900万年前の時代です。この本によると、三葉虫が多様化したり、頭足類(真っ直ぐな貝をかぶったイカみたいなやつ)やウミサソリ(泳げるデカいサソリみたいなやつ)が捕食者としてブイブイ言わせていた時代のようです。そんな中、魚類はまだまだ黎明期。サカバンバスピスをはじめ、アゴの無い魚しかいなかったらしく、背ビレとかもないから泳ぐのは下手、歯がないから狩りもできない、けっこう弱弱しい存在だったようで…なんか…こう…改めてサカバンバスピスかわいいなと思いました!

 サカバンバスピスに限らず、古生物を知るというのは面白いものです。今はもういない種類の生き物も数多く、現生種とは異なる姿形にロマンがわきます。この本は化石の写真や復元図などの画像も豊富で、パラパラめくっているだけでも楽しめるのがとてもいいです!いろいろな生物が載っていますが、個人的に可愛いなと思ったのは、サカバンバスピスの次の時代であるシルル紀に生きた「トレマタスピス」という魚です。目のあたりの形がキュート!!

トレマタスピス
▲私が描いたトレマタスピス

 ちなみにこの本は全10巻あるシリーズの2巻目です。どの本もフルカラーで、化石の写真や復元図がたくさん載っていて楽しい本ですので、古生物に興味を持った方には超オススメのシリーズとなっています!(ただし10年前の本ですので、もしかしたら古くなってしまった情報もあるかもしれませんので、そのへんはご注意ください。)

 久しぶりに読んだけど、古生物の本を読むのはやっぱり楽しかった!!!!ロマン!!!大爆発!!!

【書誌情報】
『オルドビス紀・シルル紀の生物』著者:土屋 健、監修:群馬県立自然史博物館 / 出版社:技術評論社 / 叢書名:生物ミステリーPRO / 発売年:2013

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カテゴリ:週刊近況報告/読んだ本の感想リスト