そこダン制作を振り返る

　私が今年の始めから制作していた「そこほれ！ダンジョンお宝博物館」というゲームが、今月の６日に完成＆公開開始しました！すでに色々と感想などをいただけていて、とても嬉しく読ませていただいています！ありがとうございます！

　「そこほれ！ダンジョンお宝博物館」は、ドット絵のお宝を集めて飾る、簡易ローグライク×経営シミュレーションゲームです。無料でダウンロードできますので、ご興味のあるかたは是非遊んでみてください！
　→ そこほれ！ダンジョンお宝博物館 公式サイト

　私はゲームを完成＆公開した後の約１～２週間くらい精神がめちゃくちゃ不安定になるタイプで、今回も例にもれず不安定祭りしてたんですが、ここ数日でやっと落ち着いてきたので、そろそろ今回のゲーム製作を振り返ってみようと思います！

　ちなみに今回のゲーム製作期間は９ヶ月くらいでした。私の中では最長です。ゲーム製作は楽しいんですが、長いとやっぱけっこー疲れますねー。しかも今回はゲーム製作とは関係ないことなのですが、家族が入院＆手術したり、私自身も臓器に腫瘍が見つかったり、いろいろと生活の方も慌ただしくて、結構大変な９ヶ月でした…。

　というわけで、ゲーム製作で大変だった作業（思ったより時間がかかった作業）について振り返ってみます。

●画像の準備が大変だった

　集めるお宝に差分をたくさんつけよう！というのは最初から決めていたのですが、実際差分を作るとなると、画像の準備が大変でした…。これだけで２ヶ月以上かかりました。でも差分は絶対につけたかったので、そこを変えようとは思いませんでした。同じお宝でも見た目が微妙にいろいろ違う！というのをやりたい、というのが最初にこのゲームを作り始めた動機でしたね～。

　差分もそうですが、いろんなお宝を考えるのも結構大変でした。最初は５００種類くらい作るぞーーー！！と意気込んでいたのですが、すぐに「いやいやいやいや５００種類も思いつかない無理無理描けない」ってなって現在の２１０種類に落ち着きました。でも正直、２１０種類じゃ少なかったよなーと今でも思っています…。

●コマンドバトルを１から作るのが大変だった

　シンプルなコマンドバトルくらい簡単に作れるやろ！と思ってたんですけどそんなことありませんでした。全然そんなことありませんでした…！！ステータスの計算とか…ッ！！ダメージの計算とか…ッ！状態異常とかなんとかかんとか…いろいろ…決めたり考えたり用意したりすることが多くて、もー！！難しかった！！プログラムを書いて…ちゃんと動くか確認して…プログラムを書いて…を延々と繰り返していましたね。本当は技のエフェクトもそれぞれちゃんと作りたかったんですけど、「きいー！！やってられっか！！」ってなって結局そのまま現在の「全技共通エフェクト」に落ち着きました。ある程度どっか妥協しないと永遠に完成しないから、しょうがない！妥協は！！！！大事！！！！！！多分！！！

●博物館経営部分を作るのも案外大変だった

　バトル部分を含むダンジョンを完成させたあと、博物館パート部分にとりかかりました。まあでも「博物館パートは簡単でしょー！」と甘く見ていたのですが（私はだいたいの作業を甘く見積もる習性があります）、とにかく数値の準備が大変……！！！どうやって博物館スコアを算出するか？どのくらいの博物館スコアでランキング何位くらいにするか…？など、必要になるのはとにかく数値、数値、数値…！！数値考えるの苦手なんだよぉーーーー！よぉーーよぉーー

　あとお宝収納庫などの「ソート機能＆フィルター機能」の実装も地味に大変でした…。いろんなゲームで当たり前に実装されている機能ですが、いざ自分で１から実装するとなると結構めんどくさい…！！！そういう「他のゲームに当たり前にあるけど、自分で実装するとなると大変な機能」の多いこと多いこと！！！！もうとにかく１つ１つ少しずつチマチマ実装していくほかありませんでした。でもまあ１つ実装するたびに少しずつ完成に近付いていく感じはとても楽しかったです！

●セリフ準備も大変だった

　システムの実装をほとんど終え、とりあえず問題なくプレイできるようなったころ、立ち塞がった最後の関門はセリフの準備でした…！！！各モンスターそれぞれに、探索中・仕事中の大量のセリフの用意が必要！！各お客さんにも大量のセリフの用意が必要！！！私は…私は……！！！セリフを書くのがめちゃくちゃ苦手なんだよぉ～～～……ッ！！！

　でもあとセリフさえ用意できればゲームは完成するんだ…！という思いでなんとかかんとか、１ヶ月くらいかけて用意しました……。途中、必要なセリフの量を減らすなどの妥協もしました……。
　妥協は…大事！！！！

●作ろうと思った理由と完成させた感想

　こうしてなんだかんだ大変だ―！となりながらも、９ヶ月かけて完成＆公開することができました…！

　思えば今回このゲームを作り始めた理由は、こういうドット絵のお宝を集めて飾るゲームを私がプレイしたいからでした。メインターゲットは何を隠そうこの私！！！私がプレイして楽しい私のためのゲームを作るぞ！！という意気込みで作っていました。正直、これは結構よかったと思います。なぜなら、どんなにめんどくさい作業でも、「でも私がこのゲームをプレイしたいなら、私が作るしかねぇ…！！」という感じで自分の欲望を満たすために頑張れたからです。あとテストプレイやデバッグも「自分のやりたいゲーム」だったのですごい楽しかったのも良かったです。

　完成したあとに「もっと違う方向性にすればよかったかも」とか、「あのシステムはもっと簡略化するべきだったかも」とか、いろいろ反省点や改善点はあるのですが、一応目標である「自分がやりたいゲーム」にはそれなりに近付くことができたと思うので、良かったと思います。ある程度どこかで妥協して「完成」ということにしないと、一生作り続けても終わらない気がするので、妥協は大事！だと思いました。それに、差分のあるお宝収集とか、モンスターをたくさん仲間にできるとか、着せ替え要素とか、自分のやりたかったことを全部詰め込むことは出来たので、かなり満足しています！

　上でターゲットは私！！！とか言っていますが、もちろん他の方にも楽しんでほしくて公開しておりますので、チマチマ収集するのが好きな方など、ご興味のある方は是非プレイしていただければと思います！

　ちなみに私はちゃんとクリアできるか確かめるため、ガガガッ！と１～２日くらいでテストプレイしてクリアしたのですが、本来はのんびりと暇な時にチビチビプレイするのが合ってるゲームかなぁと思っています。私は次プレイする時は、自分の理想の博物館を目指してちょっとずつ空き時間にチマチマプレイしていきたいなぁと思います。もちろん皆さんのプレイスタイルに合わせてプレイして頂ければそれでいいと思うのですが、ゲームクリア、特に完全クリアを目指すのであれば運の要素も絡むと思うので、気長にほそぼそとプレイしていただければ、と思います。

　とにもかくにも、必死に作ったこのゲーム、皆様に楽しんでプレイしていただければ幸いです。

▲個人的にお気に入りのモンスター「ねこプリン」

カテゴリ：ゲーム製作/そこほれ！ダンジョンお宝博物館