探光エスパシオ
設定資料的なページ

目次

「セルラ」について

 作中でも言及があったように、セルラは主人公の細胞の1つです。主人公が自分の内側の宇宙に迷い込んだ際、主人公を助けるために仮の姿をとって主人公の前に現れます。ヒト、ケモノ、ロボ、ヤサイ、ブッタイ、といった色々な姿がありますが、どれも等しく仮の姿であって、どれが本当の姿ということはありません。だから主人公の望むように姿を変えることが出来ます。

 1つの「細胞」というのは多細胞生物にとっては、個体を形作る「パーツ」の一つでしかありません。しかし、細胞というのは案外それ自身に「意思」があるのではないか?とも私は思うのです。多細胞生物の細胞はそれ単体では個体として生きられませんが、単細胞生物の頃は細胞1つで1個体として生きていたのですから、細胞1つ1つに「意思」の力があっても不思議ではないのでは、とか思ったのです。

 では多細胞生物の細胞1つ1つに意思があるとしたら、彼らは何を思うのだろう?アポトーシス(自死)していく細胞にもし意思があるとしたら、何を思いながら死んでいくのだろう?そう考えた時、多分彼らは「多細胞生物としての個体」の生存を何より望んでいるのではないか、と私は思いました。例え「多細胞生物としての個体」が何らかの理由で「死にたい」と本気で思っても、きっと多細胞生物を構成する細胞1つ1つは「多細胞生物としての個体」に生きてほしいと願っているのではないか?そのために彼らは毎分毎秒必死で彼ら自身の役目を果たすのではないか?という考えから、このセルラというキャラクター、そしてメインストーリーが生まれました。

 私は、「死にたい」と思うことを否定するつもりはありません。私自身も本気で死にたいと考えたことがあります。ただ、そういった「多細胞生物としての個体」の意思とは別に、我々を形作る細胞たちは、我々を生かすために必死で活動しているんだな、ということに思い至り、それをそのままこの「探光エスパシオ」という作品に落とし込みました。

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「何かの呼び声」について

 何かの呼び声は、なんというか「この宇宙の物理法則」みたいな感じのものです。砂浜に砂の城を作っても、いつかは崩れ去っていく、というようなイメージで、自然というのは物理法則に則って、なんかこう…一番静かで秩序のとれた状態になろうとする力がある的な…?

 「生命」という存在は物理法則にある程度は従いながらも、代謝とかをして物理法則から逸れた現象を引き起こしてると思うんですよね。だから代謝とかの生命活動をなんとか維持することで「この宇宙の物理法則」から少し外れた「生命」としての存在をなんとか繋ぎとめている、みたいなイメージがあって…。そして生命活動が止まると、「生命」としての形を維持できなくなって、あとはもう完全に「物理法則」に則って朽ちていくだけの自然な存在になる…というか…。

 つまり…なんというか…生命って言うのは、細胞たちが代謝とか生命活動をすることで、「この宇宙の物理法則」に抗いながら生きている…というイメージなんです。で、「何かの呼び声」は生命に対して、自然で静かな秩序のとれた状態、つまり物理法則にちゃんと則った状態になれ、といってるんです。でも生命は、細胞たちが頑張って、それに抗って生きている………みたいな感じです!私も正直…よく分かりません!ぶっちゃけメインストーリーを作るぞ~ってなった時に、とりあえず「敵」が欲しくて作りました!すみません!

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「メインストーリー」について

 白状しますと、このゲーム…製作の中盤まで、メインストーリーなんてありませんでした。でもなんか、自分でテストプレイを繰り返していくうちに、「ストーリー、欲しくね?」ってなって、ほぼ即興で作ったのがそのままメインストーリーになりました。しょうもない理由で申し訳ないです…。

 テーマとしては「セルラ」や「何かの呼び声」の項目でも書いているような…「細胞の意思」とか「物理法則に抗う生命」みたいな感じの…ふわっとしたソレです。多細胞生物の細胞1つ1つは「多細胞生物としての個体」の生存を心から願い、「物理法則」に抗いながら「生命」を繋ぎとめている…といった感じのストーリーです。

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「キャラクター」について

 とにかくバラエティー豊かになんでもござれな感じで作るぞ!という意思のもと作成しました。その結果、割とカオスなごった煮状態のキャラクター群になっています。

 始めの方にデザインしたキャラクター、例えばパシニーとかトッピアとかは、比較的細かいデザインになっているのですが、後半にデザインしたキャラクターは…こう…私の脳みそが力尽きた感があふれ出る簡単なデザインになっています。

 以下、各キャラクターについてです。

パシニー

 パシニーは昔書いたイラストを元にデザインしました。頼れる兄貴、という設定ですが…正直ダダダ皇帝がお役立ちキャラの筆頭になってしまったので、あんまり頼れるイメージがないキャラですね…。サブカル好きな面もあるので、トッピアにアニソンとかを吹き込んでいるのは、多分パシニーです。
リージャ

 リージャはすごい昔にデザインしたキャラクターで、他のゲームに登場させる予定でしたが、そのゲームがエタったのでこちらに登場することになりました。だからだと思いますが、他のキャラクターより大分凝った造形になっています。アニメーション作成にそこそこ苦労したような気が…。
 物腰丁寧で優しい性格ですが、どこか影があります。その理由は仲良くなると話してくれる…はずです。
トッピア

 私は単眼のロボットがめっちゃ好きなのですが、三つ目のロボットも案外好きになれるのでは?と、自分の性癖新境地を開こうとしてデザインしました。割と好きなデザインです。旧型ロボットのため、会話が流暢じゃないので、カタカナだらけでしゃべります。
メラギ

 ガハハと笑うアニメーションを作るのがすごい難しかった記憶があります。でも豪快なおっさんキャラを表現したかったので、結構頑張ってアニメーションを作成しました。ちなみに独身で、彼女募集中だそうです。一応、肉食恐竜。
エニャ

 かき氷ウサギみたいなイメージでデザインしました。結構可愛くできた気がして、お気に入りです。ちなみにエニャは性別不詳です。
ピグノ

 アデリーペンギンを元にしたデザインです。女の子っぽさを出すために星のアクセサリーをつけました。性格は、元気な女子高生をイメージして作成しました。
セム

 「雑な落書き」をイメージしてデザインしました。一応、種族は六足獣、という設定があります。ゲームの舞台となる宇宙には、よくいる種族…なのかもしれません。
 駄菓子から超高級ケーキまで色んなお菓子を作っていますが、自分ではもう食べ飽きているらしいです。
ガンバー

 モノクロなので伝わりにくいですが、エビフライです。ちなみに「元々は人間だったけれど、野生のエビフライを助けたところエビフライの国に招待され、気づいたら自分もエビフライになっていた」という設定のエビフライです。エビフライになってしまったことは、特に気に病んでいないようです。
ダダダ

 巨大ミジンコです。元々ミジンコが好きなので絶対ミジンコモチーフのキャラクターは入れようと思っていました。しかしミジンコを真面目に描くと細かすぎてぐちゃぐちゃになりそうだったので、シンプルにデフォルメしました。
ソイドコ

 影法師というよく分からない種族のキャラクターです。今回はへんてこな種族のキャラをいっぱい作りたかったので、ソイドコもその一環ですね。デザインは…うーん、普通に人型の影って感じで…特別こだわりはないですね。
田口

 おにぎりが好きなので、気づいたら追加していたキャラクターです。田口はアニメーションをもう少し気合を入れて作成したかったのですが、時間が足りず現在の形になりました。


 以前この作品とは関係なく、漢字の草のアニメーションを作って遊んでいたことがあり、その時「草」という漢字の魅力にとりつかれました。なので絶対に作成しようと思っていたキャラクターの一つです。性格はかなり悩みましたが、他のキャラクターとの兼ね合いなど、なんやかんや考えた末に今の性格(優しいおじいさん)に落ち着きました。もともとは人間で、不老不死を求めて色々やってたら漢字の草になっていたという、なんとも言えない設定を持っています。
回転丸

 「扇風機の見た目がめちゃくちゃ好き」+「付喪神を登場させたい」という理由で、作成したキャラクターです。しかし付喪神という比較的和風な設定のキャラなのに喋り方が英語交じりになってしまったのは…よく分かりません。多分、製作時のテキトーなノリとテンションで作ったのだと思います。
ツルッポー

 折り鶴を登場させることは割と始めに決めていたのですが、性格は最後までなかなか決まりませんでした。それまで作ったキャラクターが比較的おとなしいキャラが多かったので、テンション高くてバカなキャラが欲しいな~、ということで現在の脳筋キャラになりました。でも一応設定的には、人々の祈りを聞き、邪悪を滅する聖属性な感じのキャラクターです。
メレンゲ

 かたつむりです。女の子っぽい雰囲気かもしれませんが、かたつむりなので両性です。

流浪のエイリアン

 「元々プリチーエイリアンの集落に生まれたが、突然変異で少し違う見た目だったため迫害され追い出され、流浪の身となった」…という設定の敵です。本来はそれなりの知性と理性があるのですが、現在はプリチーエイリアンへの怒りと憎しみで凶暴化しています。
泥棒

 エネルギー源となる物質が乏しい環境で育ったため、他人から奪うことで生き残るすべを覚えたイカダモです。そんなに物事を深く考える方ではないので、自分の行動の善悪などについて考えたことはありません。
クレイジーヒヨコ

 炎から生まれる不死鳥の幼体、という設定です。見境なく手あたり次第に生物を襲う暴れん坊です。理性はないですが知性はあるので、「爆弾のぬいぐるみ」をぬいぐるみだと見破ってしまいます。

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