ジェリーゼリーブログ

2022年6月18日

【週刊近況報告】ニーゴとか、アリとか

 こんにちは!最近私が触れたゲームや本について好きなだけ語る【週刊近況報告】のコーナーです。毎週土曜前後に更新予定です。
 今回の内容は、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』の感想、『アリ語で寝言を言いました』の感想、等です。


●最近やったゲームの感想
 『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』セガ

 今週「25時、ナイトコードで。」(以下、ニーゴ)のイベントが開催されていたのもあって、ニーゴのイベントストーリーをキーストーリーだけですが、ざっと読み終えました!以下その感想ですが、ネタバレあるかもしれないのでご注意ください。
 
 とにかく、なんだ、絵名…絵名が好き……!!!私は絵名が好きだ!!!
 絵名がメインの「満たされないペイルカラー」や「空白のキャンバスに描く私は」は、昔ちょっとイラスト描いてた時期のある私には、なんかもう、めちゃくちゃ刺さった…。もちろん私は絵名ほど真面目にやってないんだけども…。「満たされないペイルカラー」では、自分の中にある"認めてもらいたい"という承認欲求の強さを自覚していて、そんな自分が嫌だ!と思う絵名の気持ちがものすごくよく分かるし、それに対してまふゆが言ってくれた「認められたい、と思うことの何がいけないの?」という言葉にも、うおおおおってなりました。認められたくて自撮り写真をあげてるけど、やっぱり自分の描いた絵が認められない限り満たされない、というクリエイターの性もすごい理解できるし、それを乗り越えてまた描き始めた絵名の強さに感銘をうけました。「空白のキャンバスに描く私は」でもとにかく絵に対する真摯さが感じられたし、プライド・才能・理想・現実など、向き合いにくいものに対して真っ直ぐ向き合おうと頑張る絵名は、本当に強い子だと思いました。推せる…!!!あと瑞希がメインのイベントなどでも、ものすごく良い子だなぁと思ったし、自分の大切なものに対して全力で真摯であり続ける絵名が私はめちゃくちゃ好き!!です!!
 
 あと今回のイベント「迷い子の手を引く、そのさきは」の感想は「まふゆの母ちゃんやべぇ」でした。昔の回想があったけど、まふゆの母ちゃんは昔からずっとあんな感じなんだな……そらきついわ。まふゆの母ちゃんはまふゆが一人の独立した人間であることを認識できていない気がするし、それに無自覚そうであることも怖いなぁ…。

【ゲーム情報】
『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』機種:Android / 発売元:セガ / 開発元:セガ、Colorful Palette / 発売年:2020(サービス開始年)


●最近読んだ本の感想
 『アリ語で寝言を言いました』村上 貴弘

 なにを隠そう、私はアリがめちゃくちゃ苦手です、というか怖い。ちなみに虫全般が苦手なわけではないです。カマキリは見た目がかっこよくて好きだし、セミは声や見た目がすごい好きだし、トンボには噛まれたことあるけどそれでも好き。でもアリは無理!!!アリは!!!とにかく!!!怖い!!!しかし苦手だからこそ、その実体をちゃんとよく知りたいと思い、この本を手に取りました。以下、その感想です。
 
 アリは真社会性生物ですが、一口に真社会性生物といっても色んな社会の在り方があるんだなぁと知る事が出来ました。女王アリが1匹の社会、女王アリがたくさんいる社会、超巨大な集団の社会、小さな社会、ブラック会社な社会、のんびりした社会、女王アリと働きアリの体格差がえげつない社会、生まれた時から役割が決まってる社会、年齢によって働き方が変わる社会。社会の在り方は多様であり、別にどの社会が唯一の正解というわけでもない。彼らの社会の築き方から、我々人間が学ぶ事は、想像以上に多いのだと感じました。
 そしてアリも農業をすることに驚きました。畑を耕し、苗を植え、栄養を与え、雑草や害虫を取り除く。まさに我々の行なう農業!そしてその農業は、育てる側が農作物を利用しているように見えて、実は農作物の方が我々を利用しているのかもしれない、という視点。アリはキノコを育てますが、アリがキノコを選んでいるのではなく、キノコがアリを選んでいるのだそうで、それならば我々も植物に選ばれ、利用されているのでは?という疑問の提示がとても印象的でした。
 その他いろいろなアリの生態を通して、現在の人間の在り方を見つめ直す事が出来る、そして新しい視点を得られる、優れた本だったと思います。語り口も親しみやすく、筆者自身の研究中の悲喜こもごもを綴った体験談も豊富で、とても読みやすかったです。イラストや4コマ漫画も分かりやすくて好印象。アリが好きな人にも、苦手な人にも、オススメできる本でした。ただ、タイトルにある「アリ語」についてはあまり述べられていないのが、ちょっと残念。アリの言語体系なんかをもうちょっと知りたかったなぁ…。

【書誌情報】
『アリ語で寝言を言いました』著者:村上 貴弘 / 出版社:扶桑社 / 叢書名:扶桑社新書 / 発売年:2020


●最近のお気に入り
 雑誌『子供の科学』誠文堂新光社

 最近っていうか、ここ1年以上、毎月買ってる雑誌です。記事の構成やレイアウト、色使い、言葉選びなどは確かに子供向けなんですけど、最新の科学の情報とか、おもしろい科学の情報とかが、わかりやすく解説されているので、毎月すごく楽しませてもらっています。
 で、今回わざわざここに書いたのは、今月号(2022年7月号)に載っていた漫画のある1コマがすごい印象的だったからです。その1コマというのは、いろいろな生物の生態などに詳しい女の子が「ウイルスは生物でなければ何なのか?」と問われ、「わからない…でも 生きていると思う」と答えるシーンです。この1コマを見て、「それ、すごいわかる……!!!」と私の中で共感ゲージが限界突破して「わかる…!!」が突き抜けて宇宙まで飛んでいくレベルだったので、ここに記録しておきたいと思いました。
 現在、一般的に生物の定義は「膜で包まれてる」「代謝する」「自己複製する」の3つであり、ウイルスはどれも当てはまらないので「生物ではない」と言われることが多いです。しかしRNAを持っていて、寄生生物の細胞を使って増殖するなんて、めちゃくちゃ生きてる感あるじゃないですか。この漫画にも書いてありましたが、これから宇宙における生物の在り方がわかっていけば、現在の生物の定義が変更されることも充分あり得るわけで、現在の定義に当てはまらないというだけでウイルスを「生きていない」とは思えないわけです。…という、常々思っていた事を、この漫画の女の子がすごいわかりやすい一言で表してくれたので、私はものすごく嬉しかったんや…!

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※2022/7/2 誤字訂正しました。
※2022/7/22 ゲーム情報欄に開発元の表記を追加しました。
※2022/9/12 書誌情報欄に叢書名の表記を追加しました。


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