ジェリーゼリーブログ

2024年12月14日(土)

ゲームを完成できなかった要因と、完成できた要因

 こんにちは!最近、ゲーム制作者の方が記事を書くアドベントカレンダーなどを読んで、とても参考になるなぁ~こんな記事を書けるなんてすごいなぁ~と感動していました。そして、私も何かゲーム制作者の方のためになる記事を書けないものだろうか…でも基本的に何も考えずに製作してるし無理かなぁ…とぼんやり思っていました。しかし、現在私の手元には7つの完成できなかったゲームと、7つの完成できたゲームがあることに気づきました。これらのゲームの完成できなかった理由と、完成できた理由を振り返るだけでも、多少は何かの参考になるのでは!?と考え、この記事を書くことにしました。何かの参考、もしくは暇つぶしにでもなれば幸いです!

※これは一個人制作者の経験談のみに基づくデータです。すべての方に当てはまるわけではありません。


目次


●完成できなかった要因

 能力が足りなかった(5作品)

 技術的・能力的な問題で作りたいものが作れなかった、というものです。以下、具体的な内容を紹介します。

・恋愛ストーリーを書くのが苦手なくせに、恋愛ゲームを作ろうとした。
・美しいビジュアルのゲームを作りたかったが、理想的なビジュアルを用意できなかった。
・作りたいゲームシステムが技術力不足で作れなかった。
・自分のトラウマが関係するストーリーだったため、書くのが辛くなった。

 自分の力量を省みず、とりあえず作りたいものを作ろうとして、完成できなかった…という感じですね~無念。ちなみに私は個人制作者です。チーム制作であれば、役割を分担して補い合うことで、完成させることができたかもしれませんね。

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 面白くないと気づいたが改善策が思いつかなかった(5作品)

 ゲームを作り始めて初めて気づく、「このゲーム面白くない…」という悲しい事実。だいたいの作品で経験することです。気付いたあとに改善策を思いつくことができれば制作を続けれるのですが、思いつかなかったらそのまま頓挫…って感じになります…無念…。作り始める前に気づければ良いんですが、なかなか気づかないんですよね…。というか私はあんまり考えずにインスピレーションだけで作り始めることが多い、というのも良くないのかもしれません。

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 モチベーションが低下した(7作品)

 完成しなかったゲーム全てに共通する、完成しなかった理由です。以下、具体的な内容を紹介します。

・自分の中で、新しいプログラミング的な挑戦が無くて、作りがいがなかった。
・面白くする方法がわからず、その改善策を考えようと思えるほど、そのゲームへの情熱がなかった。
・作りたいシステムが技術的に難しいので、作れそうなシステムに転換したが、そのせいでやる気がなくなった。
・短期間で作るつもりだったが、想定よりも時間がかかりそうで、そこまでの時間をかけて作りたいとは思えなかった。
・このゲームを自分でプレイしたいと思えなくなった。魅力を感じなくなった。

 結局のところ、能力が多少足りなくても、面白くないと気づいても、その作品を完成させたいという強い情熱さえあれば、完成できないことはないと思うのです。でもその情熱が失われると、つまり自分でそのゲームを愛せなくなると、作れなくなっちゃいますね~。ゲーム制作はハートが大事、なのかもしれないです。

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●完成できた要因

 必要な作業をリストアップして、完成度を数値で把握した(1作品)

 「完成までに必要な作業」をすべてリストアップしておき、作業が終わったらチェックを付けていくことで、常に作品の完成度を数値で知ることができるようにしました。今日の作業で何%完成へ近づいたか、今現在の完成度はどのくらいなのか、完成までにあとどのくらい作業が残っているのか、そういったことが常に把握できるとモチベーションの維持につながり、作業も進めやすくなりました。

 私は去年初めて実践した方法なのですが、かなり有効に思えました。特に長期制作の場合はやると良いかもしれません。ちなみに私はこれらの進捗状況をエクセルで管理しています。多分ほかにもっと管理しやすい方法があるとは思うのですが、エクセルが使い慣れてるのでつい…。

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 明確な締め切りや、完成目標日があった(3作品)

 「コンテストの応募締め切り日」といった外から設定される締め切りはもちろん、「絶対今年中に作りたい」という自分の中だけで決めた完成目標日でも、ある程度効果がありました。

 さきほど完成できなかった要因として「モチベーションの低下」をあげましたが、たとえモチベーションが低下した場合でも、心に決めた「締め切り」があったから完成できた!…ということもありました。そのくらい「締め切り」は強力な促進剤だと思います。でも締め切りが迫ってきたのにまだまだ作業がある…!という状態になると精神的にも肉体的にも追い詰められていくので、そのへんは気を付けた方が良いかもしれません…病気になったら大変なので…。(ちなみに私は不整脈が出ました。)

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 短期間で作れた(5作品)

 1週間から2カ月くらいの短期制作なら、割と気楽に作り始めて、そのまま完成させることができる!ということも、まあ、実際、あります。しかし、私の場合、短期制作ならなんでもかんでも完成するわけではありませんでした。短期制作のつもりで作り始めたのに、思ったより時間がかかって、モチベーションが低下して、そのまま頓挫…ということが何度も…。ですので、作り始める前に「本当に短期間で完成できるのか?」と自問自答した方が良いかもしれません…。あと、作っているとアレもコレもいろいろ追加したくなることがありますが、「これは短期で完成させるんだから!」と割り切って、余分な要素を切り捨てていくのも大事かもしれません。

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 モチベーションを高いまま維持できた(6作品)

 このゲームを絶対自分でプレイしたい!!このゲームを絶対完成させたい!!
 そんな高いモチベーションを維持できると、たとえ時間がかかっても完成させることができる…と思います!

 じゃあどうすれば高いモチベーションを維持できるのかってことですが…私の場合は、まず「自分でプレイしたいゲームを作る」ということでしょうか。去年作ったゲームは、メインターゲットを「自分」に設定して、とにかく自分がプレイしたい一心で制作を続け、完成させることができました。また、「このゲームをプレイしたプレイヤーにこんな気持ちになってほしい!そのためにゲームを完成させてプレイヤーに届けたい!」というような目的意識を持つのも良いかもしれません。それで完成させたゲームもあります。

 また、完成できなかった要因「モチベーションが低下した」の方で挙げたような、モチベーションが低下する原因を取り除くことも大事かもしれません。

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 自分の能力で作れる内容だった(7作品)

 当然と言えば当然かもしれませんが、私は自分の能力(技術力)で作れないようなゲームを作りたくなってしまうことがよくあるので、改めて重要な要因であると再確認したところです。

 もちろん、今以上の能力(技術力)が必要なゲームを勉強しながら作っていくことは、大事なことです。それによって、得ることがたくさんあるはずです。また、私は協調性がないのでできませんが、チーム制作であれば、自分が出来ない部分を他者と補い合うことができるのかもしれないなぁと思います。

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●まとめ

 まとめると
「高いモチベーション」か「締め切り」があれば大体なんとかなる!
 です。

 私の経験を振り返った結果、「高いモチベーション」か「締め切り」のどっちかがあり、自分の能力で完成できる内容であれば、ゲームは完成します!!!多分!!!

 あとは「モチベーションを低下させない」とか、「作りたいものを作れる能力を身につけるよう努力する」とか、そのへんもかなり大事だと思います!

 以上、長々とお付き合い下さりありがとうございました。一個人制作者の経験談ではありますが、ゲーム制作者の方々にとって、何らかの参考になれば幸いです。

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カテゴリ:雑記/製作者向け情報